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1998年に和歌山市で起きた毒物カレー事件で殺人などの罪に問われ、一、二審で死刑とされた林真須美被告(47)の上告審弁論が24日、最高裁第三小法廷(那須弘平裁判長)で開かれ、弁護側は改めて無罪を主張した。

 直接証拠がなく、カレー鍋から検出されたヒ素(亜ヒ酸)の鑑定結果の信用性や、被告以外に混入できる人間がいなかったかが主な争点となった。

 一審和歌山地裁は2002年、カレー鍋のヒ素と被告周辺のヒ素の同一性を認めた上、住民の目撃証言などから「被告が混入した蓋然(がいぜん)性が高い」と判断。求刑通り死刑を言い渡した。二審大阪高裁も05年、黙秘から一転した控訴審での真須美被告の供述を「全く信用できない」として、一審を支持した。 
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