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僕はこれには、先天的なものと、後天的なものの両方があるのではないか、と考えています。先天的にセンスが備わっている人って、いますよね。見ていて惚れ惚れすることがあります。 こういう人は、何をやっても素晴らしい結果を出します。営業職で良い結果を出したと思ったら、人事面でもOK。管理職としても尊敬の対象になったりするわけです。 一方、後天的に備わっていると思われる人は、普段から努力をしています。常に周りを見渡し、自分を客観的に見る努力を怠らない。なので、色々なことに気付くわけですね。それが他人からは、センスがあるように見えるのではないかな、と思うわけです。 で、センスがないと言われる人はどうなのでしょう。何が足りないからセンスがない、と見えるのでしょうか。この部分は僕の宿題にしたいと思います。出来れば、ぜひ一緒に考えてみてくださいませ。 あの「必殺」シリーズが7日、特番「必殺仕事人2007」(テレビ朝日系)で15年ぶりに復活する。藤田まことの中村主水(もんど)に加え、同じ境遇の婿殿役で東山紀之が初登場。仕事人の一人に松岡昌宏、仕事人取り次ぎ役に和久井映見と新鮮な顔ぶれも。でも、オーソドックスな味わいは昔のままだ。 主水が南町奉行所見回り同心から書庫整理係に異動を命じられ、代わって渡辺小五郎(東山)が着任する場面で始まる。主水もお役ご免かと思いきや、活躍の場はきちんと用意されており、嫁と姑(しゅうとめ)の尻に敷かれるダメ夫ぶりも“健在”だ。 必殺シリーズは72年、池波正太郎の「仕掛人・藤枝梅安」を原作にした「必殺仕掛人」でスタート。予想以上の反響だったが原作との関係で33話で終わり、新シリーズを作ることに。金で殺しを請け負うスタイルも踏襲することになった。 その第2作「必殺仕置人」から主水が登場。職場では昼あんどん、家でも婿養子の立場で頭が上がらない。が、裏に回ればすご腕の殺し屋として大立ち回りを披露する。これが当たった。 さらに、殺し屋たちのキャラクターや得意技のバリエーション。はり、きせる、骨はずし、エレキテルから大砲まで登場した。 当時は、ファミリードラマ全盛。そこに、ヒーローらしくないヒーローによるアナーキーな時代劇をぶつけた。朝日放送の森山浩一プロデューサーは「安保の時代、政治の時代を経て、夢を失いかけていたサラリーマンが自分の生き様と主水を重ね合わせたのかもしれません」と分析した。 だが90年代、主水が切るべき相手の想定が困難に。そして15年。かつてと同じく夢を追いにくい時代に、枠組みを引き継ぐ新作を制作した。森山プロデューサーは「格差社会といわれ、金の生まれ方、流れ方、使われ方がおかしい。マネーゲームが取りざたされる世間へのアンチテーゼを込めたつもりです」と話す。 連ドラは92年まで30シリーズ、特番は19本が放送され、連ドラは全シリーズ平均視聴率が関東15.6%、関西21.4%(ビデオリサーチ調べ)。11本の映画にもなっている。 連ドラ15シリーズに出演した藤田は、必殺を機にコメディアンから俳優に転身した。「監督に時代劇みたいな芝居はするなってよく怒られましたよ。そんな役者はいくらでもいるって」 主水と不思議な共通点もある。「私は婿入りではないけれど、結婚してすぐにカミさんの母親がなし崩し的に同居を始めてね。実生活も主水だったね」と笑いながら、こんな苦言も。 「時代劇は金がかかるけど、次代を担う若い世代もいる。バラエティーでもうけたテレビ局は、そろそろきちんとしたものに金をかけるべきじゃないかな」 |
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